平成30年度のスタートに当たって


(新年度の職員朝礼にて)

本日から6人の新人職員を迎えて、いよいよ2018年度がスタートしました。
今年から5年計画で第6次篠栗町総合計画「ささぐり みんなの 羅針盤」がスタートします。私は、この計画を記した冊子の挨拶文に次のように書きました。 今回の総合計画は、人口減少、超高齢化社会の到来、環境保全意識の高まり、自然災害の深刻化、安全・安心に対する意識の高まりなど、社会環境の大きな変化に対応するこれから5年間のまちづくりの方向性を示すものです。この5年間の取り組みが、必ずや篠栗町の個性をさらに進化させ、福岡都市圏の中でも「きらりと光る町」として輝くことを信じて疑いません。
この総合計画における各課の関係所管事項については、課長からしっかりと課員に伝えて計画的実行をお願いしたい。よろしくお願いいたします。

私はかねてから「持続可能なまちづくり」という言葉を使ってきました。その意味として「立ち止まらないこと。変化し続ける、何かに取組み続けることで活き活きとした“まち”が生まれる」との趣旨です。
最近読み始めた『豊かさの価値評価』という書物の冒頭に「持続可能性とは何か」という問いがあり、その答えとして「将来世代のニーズを満たす能力を損なうことなく、現在世代のニーズを満たす能力」と定義される(1987年ブルントラント委員会公表「われら共有の未来」)と記してありました。 改めて、地方公共団体の使命は、現世代のニーズを満たすとともに、将来世代すなわち若年層世代のみならず将来を担う子どもたちの自治体への期待感を損なうことなく「住民の福祉の増進を図ることを基本として、地域における行政を自主的かつ総合的に実施する役割を広く担うものとする(地方自治法第1条の2)」に尽きるのではないでしょうか。
私たちはこれからも法の下にしっかりと篠栗町の持続可能性を探りながら仕事を進めてまいりましょう。

さて、昨今の国の政治情勢をみていると、国家公務員と内閣・国会の関係において大変憂慮すべき事態に陥っていると言わざるを得ません。さまざまな事件の詳細は省きますが、本来日本人の矜持のひとつであった、他人の気持ちを推し量って相手に配慮する「忖度(そんたく)」という意識が、その過度なまでの対応によりあたかも悪の象徴のような捉えられ方をしている一方で、日本人があわせもっていた「惻隠」の情(相手に同情する、思いやるこころ)が形骸化しているような気がしてなりません。
「それは職員がやったことで、我々は関与していません」と国会の委員会の席で答弁している大臣の言葉に失望を覚えたのは私だけではなかったでしょう。
課員の責任は課長初め管理職がとる、職員全体の責任は私がとる。決して部下には押し付けない、そうした思いが我々をさらに一体となった組織に作り上げていくものと信じています。これからも一緒に頑張ってまいりましょう。

平成30年度の私からの皆さんへのお願いは、毎年話している次の3点です。
①「自治とは何か」を常に考えて仕事をすること
自治とは、「私たちの町のまちづくりは私たちの手でという思いとその実現に向けた行動。そして、その過程と結果に自らが感じる喜びとその積み重ね」です。キーワードは「実現に向けた行動」と「喜びとその積み重ね」です。町民の皆さんを巻き込んでいろいろな取り組みに頑張るのはもちろんですが、まず汗をかくべきは、篠栗町に奉職している私たち職員であることを忘れないように。

②「対話」を大事にする。
「責任=accountability(対外的に説明する責任)」この説明責任をより効果的に果たすために、住民の皆様との「対話」を大事にすることを第一に行動しましょう。 「対話」のポイントは守るべき法律を盾に一方的に説明するのではなく、まず相手と目線を同じにすること、そしてしっかり聴くことです。そのあとで丁寧に説明する。そうした訓練をしていきましょう。

③「ささぐりウェイ」を作り上げよう
ひとつの目標に向かって進むチームです。みんなの考えるベクトルの方向 性を大事にする「チームささぐり」を意識しながら行動したいものです。
 
最後に、新しく篠栗町職員となった6人の皆さん。おめでとうございます。本日皆さんの配属が決まりました。 今日の緊張と気持ちの高ぶりを絶対忘れずにしっかり頑張ってください。お手本は先輩職員のなかにいっぱいあります。一歩一歩のたゆまぬ成長を期待しています。
今、全員に話した3点「「自治とは何か」を常に考えて仕事をすること」「「対話」を大事にする。」「「ささぐりウェイ」を作り上げよう」は、これからも度々私が口にする考えです。皆さんにも是非意識して仕事することをお願いします。
では新人諸君の健闘を祈ります。そして職員全員が健康で、今年度1年間頑張り抜くことを願って期初の話を終わります。
平成30年4月2日  篠栗町長 三浦 正