篠栗町「町民の命を守るささぐりづくり」条例の制定について
近年、全国的に、生活困窮、育児や介護疲れ、いじめなど様々な悩みを抱えた人々が、現在の希薄になった人間関係の中で孤立し、救いの声をあげることができないまま、そしてその声を周囲の人たちが拾うことができないまま、尊い命が失われている現状があります。そうした現象は、都市化や生活様式の変化、核家族化などにより、地域での住民同士の関係性や家族内での繋がりに変化が起きていることが要因の一つになっているといえます。そしてその波は、私たちのまち篠栗町にも広がりつつあります。
そうした今だからこそ、私たちは、昔ながらの篠栗町の良さを思い出し、全世代における孤立化を防止するとともに、孤立する人を町民みんなで支え合い、助け合い、人と人との繋がりを大切にして、共に生きる昔ながらの地域づくりを再構築する必要に迫られています。
このような中、令和3年6月に、篠栗町の全ての住民の命を守るための規範として、篠栗町「町民の命を守るささぐりづくり」条例を制定しました。
篠栗町「町民の命を守るささぐりづくり」条例とは
篠栗町の人を大切にする思いやりの心を保ち続けるために、町行政だけでなく、住民、議会をはじめ篠栗町に関わる全ての人々が協働して取り組む基本理念と基本原則を明記し、篠栗町に関わる全ての人々が主体となって町民の命を守るためのまちづくりの実現を目指すものです。
「町民の命を守るささぐりづくり」とは
人と人との繋がりが薄れつつある現在において、様々な要因を抱え、孤立しがちな生活になっている人や世帯を孤立させることなく、必要な支援等を通して全ての町民がかけがえのない個人として尊重される篠栗町の社会づくりをいいます。
本条例において、住民、活動団体、事業者、議会及び町がそれぞれの役割と責務を認識し、協働して行う「協働の原則」を定め、それぞれの役割と責務を定めています。詳しくは、以下の条例及び条文解説をご確認ください。
篠栗町「町民の命を守るささぐりづくり」条例 (PDFファイル: 166.5KB)
【条文解説】篠栗町「町民の命を守るささぐりづくり」条例 (PDFファイル: 296.8KB)
本条例について、わかりやすくまとめたリーフレットを作成しました。7月末から、全世帯、事業者等に配布しています。相談窓口なども掲載しておりますので、ご確認ください。
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