令和2年第2回定例会閉会挨拶

令和2年第2回定例会の閉会にあたりましてご挨拶申し上げます。

6月4日開会日での諸情勢報告の際にも述べましたが、新型コロナウイルス感染症対策のための職員対応にご配慮いただき、一般質問を取りやめていただくとともに、委員会審議の効率化に努めていただきましたことに改めて感謝申し上げます。ご審議誠にありがとうございました。

専決処分を求めることについて4件、篠栗町農業委員会委員の任命について12件、地方自治法等の一部を改正する法律の制定に伴う関係条例の整理に関する条例の制定について等条例案2件、工事請負契約の締結について2件、町道の認定1件、財産の処分の変更について1件、令和2年度補正予算5件の上程いたしました27議案すべてにつきまして可決いただきましたことに感謝いたします。

本年度は、農業委員の改選期であり、平成29年度から農業員会等に関する法律の改正に基づき選出方法が改められ、公選制を廃止し、市町村長が市町村議会の同意を得て任命する方式に変わりました。新しく議会の同意をいただいた新農業委員の皆様には、専門的な立場から篠栗町の農政をしっかりとサポートいただければありがたいと願っております。

昨日国会に提出され審議入りした、新型コロナウイルス感染症対策の第2次補正予算案は、今週中にも成立する見通しでございます。私ども市町村にとって注目しておかなければならないのは、「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の拡充」策として組まれた2兆円について、でございます。第1次補正予算での配分はすでにご報告いたしましたとおり、1億3,200万円余でございました。同様の配分があるのかは定かではありませんが、第2次補正予算案に盛り込まれた交付金を有効に使うための、更なる対策をしなければならないことは言うまでもありません。内閣府の資料には、「新型コロナウイルス感染症への地方における様々な対応・取り組みを全力で支援するため、地域の実情に応じて、家賃支援を含む事業継続や雇用維持等への対応を後押しするとともに、「新しい生活様式」等への対応を図る観点から、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の拡充を行う」と記してあります。

私自身、まだ先の見えない新型コロナに立ち向かうため、篠栗町として更なる支援策を早期に打ち出すことが最重要課題であると考え、これに対し全力で取り組みます。そして臨時議会の開会をお願いし、新たな補正予算案を提出して、ご審議いただくことになると思います。場合によっては複数回お願いすることになるかもしれません。その際は何卒よろしくお願いいたします。

以前、片山善博早稲田大学教授の言葉を引用いたしました。

そもそも地方創生という課題が起こる前提となった 人口の緩慢な減少は病気でいえば生活習慣病であり、特効薬などない。じわりじわりと体質を元に戻していかなければならない。わずか5年で結果を残そうと思うことは間違い。しかし、この機会に生活習慣病改善のきっかけ作りをしっかりしなくてはならない。地方創生は自分たちの地域の改善を自らがやらないといけない課題である。

という内容です。

篠栗町第2期まち・ひと・しごと創生総合戦略のスタートとなった令和2年度ですが、地方創生の取り組みに待ったをかけるような、春先からの新型コロナ禍でございます。しかし、人類の英知をもってすれば必ずや、この災禍も克服できると信じております。そして令和2年度から5年間の「第2期篠栗町まち・ひと・しごと創生総合戦略」の各項目を一つ一つ実行に移していくことで、新たな篠栗町を創ることができると確信しております。そのために職員一丸となって更なる努力を重ねてまいりますので、議員各位におかれましても、多くの人が行き交う自然豊かな福岡都市圏の代表的な町「個性ある篠栗町」の更なる発展のために、自治の両輪として引き続きご協力を賜りますようお願い申し上げて、令和2年第2回定例会の閉会の挨拶といたします。どうもありがとうございました。

(令和2年6月9日)

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