令和4年第2回定例会(諸情勢報告)
本日令和4年第2回の定例会を招集いたしましたところ、公私共ご多忙の中、ご出席賜り誠にありがとうございました。
今年は、なかなか梅雨前線が北上せず九州の梅雨入りは6月10日頃になりそうだとの予報がございました。
一部の地域では田植えも済んでおりますが、麦刈りが終わった多々良川流域の農地ではこれから田植えに向けた準備が進んでおります。町内いたるところで見ることのできる紫陽花も、きれいに色づいており季節の移ろいを実感する時期でございます。恵みの雨の季節が待ち遠しいところでございます。
提案理由の説明に入る前に、第1回定例会以降の諸情勢についてご報告いたします。
去る5月29日に、福岡県と粕屋南部消防本部管内の篠栗町・須恵町合同で、服部福岡県知事をお迎えし福岡県総合防災訓練が行われました。当日は県内各地から約80の機関・団体、1,100名余が参加した大規模な訓練でございました。篠栗町議会の皆様におかれましては、暑いなか長時間、訓練の状況を見守っていただきどうもありがとうございました。
福岡県では、大規模災害発災に際しては、自衛隊・福岡県警察本部・県内消防本部、国土交通省等、公の機関はもとより、社会インフラにかかわる電気・ガス・交通等の事業体等も合同で迅速に対処することを確認できたことは有意義であったと思います。
とはいえ、こうした災害が今年は起こることのないよう願うところでございます。
広報ささぐり6月号では今年も防災特集を組み、「命を救うのは、自らの備えと人とのつながり」の見出しで、災害への備え等を掲載いたしました。
この場をお借りして申し上げますが、町民の皆様におかれましては、町から発令する警戒レベル3「高齢者等避難」、警戒レベル4「避難指示」等の避難情報に従って適切な避難行動をとるようよろしくお願いいたします。また多岐にわたる緊急情報の入手方法についても事前にご確認いただくようお願いいたします。
災害特集においては、「頼りになるのはご近所さん」と書きましたが、近所の人、自主防災組織の人などによる声掛けや助け合いが、被害を最小限に抑えるために重要となります。どうぞよろしくお願いいたします。
新型コロナウイルスワクチン接種事業については、5月25日付で、予防接種法の一部改正が施行され、4回目接種が開始となりました。7月までは、オアシス篠栗においての集団接種を行いますが、町内医療機関での個別接種も引き続きお願いすることになります。先生方に対し、感謝申し上げますとともにお礼申し上げます。
また、5月31日付にて福岡県新型コロナウイルス感染症対策本部から「福岡コロナ警報」の解除と今後の対応についての通達が発出されました。内容は、
1「福岡コロナ警報」について、6月1日(水曜日)から解除する。
2飲食の場面について、長時間の会食を避けることのみを要請する。
3マスク着用に関しては、5月20日に国から示された着用基準を改めて周知。
等、今後のWITHコロナ対策への移行を目指したものといえます。篠栗町といたしましても、こうした国・県の新型コロナウイルス感染症に関する新たな情報を迅速に周知徹底してまいる所存でございますので、どうぞよろしくお願いいたします。
今年度は、6月11日に「よろこびとふれあいのまちづくりフォーラム」、6月12日に「篠栗町消防団操法大会」、7月1日に「社会を明るくする町づくり講演会」を実施します。また7月9日の篠栗祇園夏まつりは花火大会として開催する予定です。
また、6月1日の定例区長会にて、9月の敬老会はできるだけ実施する方向でご検討いただきたいとお願いいたしました。このように少しずつ元の賑わいを取り戻すべく諸行事・事業を開催するとともに各区や校区における事業も行っていただけるようお願いしているところでございます。開催に当たっては役場から感染症対策についてのガイドライン等をお示しして感染対策を徹底しますので引き続きご支援賜りますようよろしくお願いいたします。
今年度も「まちづくり住民説明会」を開催することができませんでした。HP上に「令和4年度まちづくり施策のポイント」として課ごとに取り組む予定の施策を掲載しております。「第6次篠栗町総合計画ささぐりみんなの羅針盤」の最終年度、「第2期篠栗町まち・ひと・しごと創生総合戦略」の3年目としての継続性を重視しながら、当初予算にてご承認いただきました事業等を一つひとつ迅速に取り組んでまいりたいと考えます。
令和4年5月16日の令和4年第2回篠栗町議会臨時会において、継続審査議案であった、議案第9号「字の区域の変更及び町(丁目)の区域の設定について」の採決が行われ、可決いただきありがとうございました。討論におけるご意見を聴くなかで、町として、当初の住居表示における説明がやや不十分であったとの反省から、少しお時間をいただきご報告申しあげます。
篠栗町の市街化区域内を住居表示にするという取り組みは令和元年度から10年間かけて進めようとする重要な事業でございます。当初から町内の住所や行政区名は多くが篠栗町における地域の歴史を刻んだ大字の表示でございましたので、住居表示においてもできるだけ地域の歴史ある表示を活かすべきと説明したと思っておりましたが、該当の地域の皆様はじめ、議会においてもご理解が進んでいなかったのではないかと大いに反省しているところでございます。
令和元年度、2年度においては、役場周辺の「大字篠栗」、「大字尾仲」、「大字田中」の一部、通称中町・下町・大勢門・新町といった町名が中心の地域でしたので、この地域においては元の町名に縛られることのないよう新しい町(丁目)にしたいとの住民の皆様の思いから「中央」に決定し、丁目が割り振られました。
令和3年度は大字和田の一部(大字和田の大部分)において新町名を「和田」として実施いたしました。令和4年度に実施予定区域は、「大字津波黒」、「大字田中」、「大字和田」、「大字高田」の一部区域の変更でございました。
該当地域において様々なご意見がございましたが、新しく「津波黒」という町名を決議いただいたものでございます。
篠栗町ホームページに掲載しております住居表示の実施方法では、
町名(〇〇の部分)の決め方
「町名はできるだけ従来からの名称を尊重し、親しみやすいもの(主に従来からの町名や大字名)、できるだけ読みやすく簡明なものにします。」としております。
町の区域や町名を定める場合、その地域にお住いの皆様の日常生活に直接関りがある町名は、それ自体に地域の歴史・伝統・文化を継承していることとしております。次年度以降もホームページにお示ししている「住居表示の実施方法」に則って、関係住民の皆様に将来にわたって親しんでいただける名前に決定してまいりたいと考えますので引き続き慎重なご審議をよろしくお願いいたします。
以上、諸情勢報告を申し上げました。
(令和4年6月6日)
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