令和5年 御用始め式挨拶文
皆さん明けましておめでとうございます。
好天に恵まれ穏やかなお正月をお迎えになったことでしょう。
昨年は、大変ご苦労様でした。様々な事業において一歩前進したと思います。皆様の日頃の努力に心から感謝いたします。有り難うございました。
さて、1月3日の西日本新聞朝刊のコラム「春秋」のなかに気になる言葉がありました。
「全国1700余の自治体を、国はどういう未来に連れて行くのか。」
私はこの文章を読んで思いました。
国に連れて行ってもらう時代はもはや終わったのではないか。いまや各省が、商店の店先よろしく、こぞって色々な新しい品揃えを試みます。そうしたなかから私たちは、感度の良いアンテナを張り巡らし、わが町に合った政策や国が支援する事業を取り込んで篠栗町フォームにカスタマイズし、先進事例をつくり上げる。
もう他の自治体の事例を追うときではない気がしております。
私の敬愛する稲盛和夫氏は、盛和塾という勉強会のなかで「中小企業の社長は、まず、社員とその家族の生活を守らないかん。そのうえで、社業の発展のために『ど真剣に』仕事に取り組まないかん」と度々力強く話します。
翻って私たちは町民の皆様の納税のおかげで、今の立場を将来にわたって安定的に維持することを約束されている身です。
町長が従業員170名の会社「篠栗町」の経営者とすれば、いの一番に頭におかなければならない職員とその家族の生活の安定は町民の皆様が考えてくれる。
これほどありがたいことはない。そう考えるならば、「私は、そして私たち篠栗町に奉職する職員は、これまで以上に『ど真剣に』仕事に取り組む余力を持っているのではないか。今まで小出しにし過ぎてはいないかと思うに至りました。
冒頭の「全国1700余の自治体を、国はどういう未来に連れて行くのか。」の言葉を考えたとき、国に連れて行かれなくてもいい。わが篠栗町が全てにおいて先進地として新たな取り組みを重ねていく。その力を十分に私たちは蓄えてきた。これから数年はそれを一気に爆発させて「福岡県篠栗町ここにあり」と全国にその名を轟かせるときがすぐそこまできている気がしています。
「カーボンニュートラルへの取組み」「市街化地域の積極的な開発」「少子化に立ち向かう新たな扶養政策と教育政策」、そうした課題を皆さんとともに『ど真剣』に考え、形にしていこうではありませんか。
これまで以上に私は、職員の皆さんに細かく発信し、新たな取り組みの可能性を投げかけ職員の皆さんとともに成功事例をつくり上げようと思います。
2023年は篠栗町の「持続可能なまちづくり」から「間違いなく持続するまちづくり」への元年としたいと考えます。
今年1年どうぞよろしくお願いいたします。何事も『ど真剣』に取り組みましょう。
町長 三浦 正
- この記事に関するお問い合わせ先