令和5年はたちの集い 式辞

輝かしい令和5年の新春の今日、はたちの集いの式を迎えられた皆さん、本日は誠におめでとうございます。新しい時代を担う皆さんが、心身ともに健やかに成長してはたちを迎えられましたことに、心からお祝いを申し上げます。
今日までお子さまを育ててこられたご家族の皆様のお喜びも一入であろうと思います。誠におめでとうございます。

一昨年春から、世界中がこれまで経験したことのない新型コロナウイルスとの闘いに全力を挙げて取り組んでいます。ある意味において産業革命以降、工業化へと突き進み、地球を制覇したかのような振る舞いを続けてきた人類に対しての警告のように思えます。
私たち人類は現在の新型コロナ禍の状況を謙虚に受け止め、それを乗り越えることが必要です。幸い治療薬も認可されました。第8波が終息すると、春以降には、2類からインフルエンザと同類の5類に分類される見込みです。そうなればマスクも外し、罹患しないよう各自が務める、元の生活に戻ることができます。もう少しの辛抱です。

そういう訳で、過去2年間校区ごとに分けての開催としましたが、今年は篠栗町全体で祝うことといたしました。こうして晴れやかな皆さんの姿をみることができて本当に良かったと思っております。

さて皆さん、今年の箱根駅伝でも往路4区で太田蒼生君の快走を見ることができました。
昨年の3区の青山学院大学を優勝に導いた走りも記憶に新しいところですが、今年の走りも見事でした。
今日の「はたちの集い」には残念ながら参加できなかったようですが、あと2年間箱根駅伝での力強い走りをみんなで応援しましょう。そして、将来、彼がマラソン選手として世界で活躍してくれることを心から願っています。

昨年はサッカーワールドカップで皆さんも大いに盛り上がったことでしょう。今年は、野球のWBCやラグビーワールドカップパリ大会があります。今年の秋も手に汗を握って応援する熱い夜が続きます。

そうした中にあって、大の相撲ファンでもある私から、本日初日の初場所で、関取に復帰し、十両として土俵に上がる元大関朝乃山関のお話を少しします。
朝乃山関は大関在位中、新型コロナ感染防止のための行動制限の禁を破り、6場所出場停止という処分を受けました。当然、出場停止は全敗と一緒ですから、みるみる番付は下がります。昨年の7月場所からやっと出ることができましたが、その時は幕下よりもう一段下位の三段目という地位まで落ちました。「えいくそっ、もうやめようか。」と思ったこともあったそうです。
しかし、そこから這い上がって這い上がって、やっと今場所、大銀杏を結える十両の地位まで戻りました。私は彼の根性と努力は必ず報われ、将来大関に復帰し、横綱になると信じてこれからも応援し続けます。皆さんも是非朝乃山関の名前を覚えておいてください。
努力は必ず報われます。多少の挫折や失敗にも腐らず、自分を信じて周りの人の話によく耳を傾けて、ひたすら頑張れば 道は開けるのです。
今日の式次第のパンフレットにも書きましたが、私の師と仰ぐ稲盛和夫氏が言われるように、人生は考え方ひとつによって大きく変わるのです。毎日、何か1mmでも成長したかなと思える人生を歩み続けましょう。

これからの皆さんの人生に幸あらんことを祈ります。

最後にもう一度、今年度はたちとなられる皆さん 本当におめでとう！！

令和5年1月8日
篠栗町長 三 浦 正