令和6年 御用始め式挨拶文
皆さん明けましておめでとうございます。穏やかな新年をお迎えになったことと思います。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
先ず冒頭に能登半島を中心として発生した大規模な地震でお亡くなりになられた皆さまに心から哀悼の意を捧げるとともに、被災され避難を余儀なくされている皆さまにお見舞い申し上げます。
全ての人が祝うはずの元旦の地震でございました。この地震発生ですぐ脳裏に浮かんだのは被災地自治体の首長はじめ職員の皆さんのことです。地震発生当初から被災地全ての自治体職員が私事はそっちのけで震災対応に当たられていることを思うと、同じ基礎自治体に携わる身として正月だからと浮かれて過ごす気持ちには到底なりませんでした。
まだまだ被害の詳細も分かりかねる状況でしょうが、早期の行方不明者の捜索や発見、復旧・復興を願うばかりでございます。自然災害はいつ、どこで発生するかわかりません。まさかの時は私たち自治体職員が率先してその対応に当たる覚悟をもっていなければならないことを、改めてしっかり自覚いたしましょう。
2日夕刻には、羽田空港で映画とみまごうばかりの航空機衝突事故、火災炎上のニュース映像がテレビに映し出されました。こちらは明らかに人為的なミスの連鎖による大事故です。炎の中から脱出する乗客の映像を観ながら航空機の乗員乗客の命が助かったことは奇跡に近いと感じました。海上保安庁の乗員の皆さまは大変お気の毒なことだったと思います。お悔やみ申し上げます。
この事故では、私たちの日頃の事務のちょっとした連絡ミスや勘違いがとんでもない事故を引き起こすこともあるのだという大変重要な教訓を学んだと思います。皆さん、心して日常業務を丁寧に行うことを心がけてください。年初二日間の災害・事故を目の当たりにし、年の初めの我々の覚悟の度合いを図る天の戒めと思い一年を過ごしましょう。
さて、年頭にあたり、稲盛和夫氏の『生き方』の一節をご紹介します。
「努力を積み重ねれば平凡は非凡に変わる」
人生とは「今日一日」の積み重ね、「いま」の連続にほかなりません。
短兵急をめざしても、まず今日一日を生きないことには明日は訪れません。かくありたいと思い描いた地点まで一瀉千里に行く道などないのです。千里の道も一歩からで、どんな大きな夢も一歩一歩、一日一日の積み重ねの果てに、やっと成就するものです。
今日一日をないがしろにせず、懸命、真剣に生きていけば、明日は自然に見えてきます。その明日をまた懸命に生きれば一週間が見えてくる。その一週間を懸命に生きれば一ケ月が見えてくる‥‥つまり、ことさら先を見ようとしなくても今という瞬間、瞬間に全力を傾注して生きることによって、そのとき見えなかった未来の姿がやがて自然にみえるようになってくるものです。
皆さん、この言葉を忘れないようにして、只今から「いま」を大切に「今日」を大切にしながら 大事に楽しく仕事に励んでください。きっと一年先には自らの成長と満足できる仕事の結果が待っていると思います。私も皆さんと同様に「いま」「今日」を大事にして精進して参ります。
篠栗町民の安全・安心のため、住民福祉の向上のため今年もどうぞよろしくお願いいたします。互いにしっかりと楽しみながら仕事に励みましょう。
令和6年1月4日
町長 三浦 正
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