令和6年第3回定例会閉会挨拶

令和6年第3回定例会の閉会にあたりましてご挨拶申し上げます。長期間にわたるご審議誠にありがとうございました。

 

「人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについて」、「篠栗町教育委員会教育長の任命について」等の人事案件3件、「篠栗町家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について」等条例案2件、「工事請負契約の締結について」「工事請負変更契約の締結について」「財産の取得について」「権利の放棄について」「福岡県後期高齢者医療広域連合規約の一部変更に関する協議について」各1件、令和5年度一般会計、特別会計の決算の認定について3件、水道事業会計及び流域関連公共下水道事業会計剰余金の処分及び決算の認定について2件、専決処分の承認分を含め令和6年度補正予算4件の、上程いたしました19議案すべてにつきまして可決・承認・同意いただきましたことに感謝いたします。一般質問の際にも様々なご意見をいただきました。議員の皆さまからの、町民の皆さまの福祉の増進につながる新規・改善のご提案に対しましては、執行部において優先順位を上げて対応してまいります。

 

令和5年度一般会計の決算は、歳入総額11,802,583千円、歳出総額は11,408,217千円となりました。篠栗町の財政力指数、経常収支比率等は大きく変化はしておりませんが、監査委員からは財政運営は安定していると言えるとの審査意見をいただいております。また、令和5年度篠栗町財政健全化判断比率審査意見書において、良好な状態にあると認められるとの意見でございます。

とはいえ、財政課長が決算概要を説明した際申し上げましたように、歳出面では、高齢者、障がい者支援や次世代育成支援など、扶助費は年々増加することが予想されます。また、人件費や物件費、ごみ処理施設の建て替えを計画している須恵町外二ヶ町清掃施設組合や負担金の増加が見込まれる粕屋南部消防組合等の一部事務組合に対する分担金も含め、一般財源において歳出が増加傾向であることや、個別施設計画に基づく公共施設の大規模改修時期が迫っていることもあり、特定財源の有無や費用対効果の確認など事業の見直しにより、抜本的な縮減を図ることが必要であると考えます。
一方、歳入では経済状況の回復などによる地方税の増収が見込まれますが、篠栗北地区産業団地からの本格的な税収増は令和8年度以降になること、交付税算入がある地方債の償還が終了することで地方交付税が減少することから、一般財源の確保がさらに難しくなると予想されるため、ふるさと納税や補助金等の財源を積極的に確保することで、今後も単年度の歳入歳出の均衡を保ち、持続性のある財政運営を行っていくことが重要であると認識しております。

 

この10年間の町税の推移を見てみますと年度の収入は額で4億7千万円余、率で15.6%の増加となっており、取り組んできた成果がようやく実を結び始めてきました。今後も町税を中心に歳入の増加を図り、年度ごとの財政需要を的確に把握することに努め、安定した財政運営に取り組んでまいりたいと考えます。

 

今定例会の開会日の全員協議会で都市整備課ゼロカーボンシティ準備室から説明した通り、篠栗町の「ゼロカーボンシティ」に向けた取り組みを令和6年度下半期から具体的に推進します。環境省の補助金を活用し計画的に取り組みを進め、2030年度の国の目標である、温室効果ガス排出46%削減(2013年度比)実現をめざします。

 

さて、私は町長という職は、4年間の任期が全てと考えています。4年間のなかで、どう町を動かし、持続可能なまちづくりを進めていくかが常に求められていると考えています。度々申し上げてまいりましたが、まちづくりは数十年単位の先を見据えた上で、4年間での持続可能な仕掛けを一つひとつ作り上げていくことこそ重要なポイントであると考えます。

誰が4年間の町政を預かるにしろ、行政が住民の皆さまと十分論議して素案をつくり、議会で慎重審議され、決定いただいた取り組みを実践する納得性の高い仕掛け作りこそ、4年間の任期に任された大事な「まちづくり」と考えます。

本年11月に任期が満了するこの4年間は、令和3年度からスタートした『第2期篠栗町まち・ひと・しごと創生総合戦略』、『第6次篠栗町総合計画』に続く『第7次篠栗町総合計画 まちづくり未来チャート』、今年3月に中間見直しを終えて新たな町の姿を計画しようとする『篠栗町都市計画マスタープラン』の実行による着実な成果をとの思いで臨みました。

篠栗北地区産業団地は昨年度から3社が操業を開始し、残りの事業用地についても再来年末までには操業開始となる見込みでございます。また、町内各地で民間開発も進んでおり、糟屋郡の最東部にある篠栗町の持つ可能性の高さが改めて認知されつつあると感じております。今後さらなる開発が進み、賑やかな町となる予感がしております。そうなることで、さらに税収も伸び、人口構成の若返りも図られて、働き手世代も増加していくことが見込まれます。

豊かな自然を有し、長い歴史や文化を持ちつつ、こうした開発意欲に応えながら新しい篠栗町の姿を創っていく時代がすぐそこまで来ていると実感しています。町民の皆さまに納得いただける無理のない開発を継続して進めていくことにより、賑やかで個性あふれる篠栗町をつくっていきます。

将来、この町で力を発揮したいと思う多くの人たちが登場しやすいように、これまで通り軸のぶれないまちづくりを実践していくために、私は更なる情熱を持って11月の町長選挙に立候補する決意でございます。本日午後、正式に出馬表明をマスコミに発表いたします。何卒よろしくお願いいたします。

町民の皆さまの新たな負託を受けることができたならば、町職員一丸となって篠栗町の諸課題の解決と自主財源の拡大、カーボンニュートラルを実践する町「ささぐり・新時代」をめざして努力したいと思っております。町議会の皆さまに引続きご指導・ご協力賜りますようお願い申し上げて、篠栗町議会令和6年第3回定例会の閉会の挨拶といたします。長期間のご審議ありがとうございました。

そしてこの4年間どうもありがとうございました。

(令和6年9月13日)

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