令和7年第1回定例会閉会挨拶

令和7年第1回定例会の閉会にあたりましてご挨拶申し上げます。

長期間にわたるご審議誠にありがとうございました。

「副町長の選任について」、「篠栗町監査委員の選任について」の人事案件2件、「篠栗町一般職の職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例の制定について」をはじめ条例案2件、「財産の取得について」1件、「財産の処分について」1件、「字の区域の変更及び町(丁目)の区域の設定について」、「町道の認定について」、「町道の路線変更について」の3件、「農業用施設整備工事に伴う受益者負担金の免除について」2件、専決処分を含む令和6年度補正予算7件、令和7年度当初予算5件の、上程いたしました23議案すべてにつきまして可決いただきましたことに感謝いたします。

本定例会は、言うまでもなく令和7年度篠栗町の事業計画をご審議いただく大変重要な議会でございました。

予算特別委員会のなかでは、さまざまなご議論をいただきました。

令和7年度一般会計予算のご審議において、

昨年来の雨で、一部崩壊がみられた篠栗北地区産業団地の彩り台恒久法面対策工事について、法面崩壊の原因をしっかり調査するほうが先ではないかとのご意見をいただきました。崩壊の原因については、長期間にわたる経過観察と調査で一応の結論をみたうえで、対策工事の設計をし、工事の予算案を提出したものでございました。全体が大規模な造成工事でございましたので、今後別の箇所で崩壊の懸念はないものか、また、当初の造成設計・施工において問題がなかったかを改めて業者に問い、然るべき回答をもらうこととした上でご承認いただきました。今後もしっかりと造成事業内容を検証し、丁寧にご報告いたしますのでよろしくお願いいたします。

また、学校教育課や健康課、上下水道課における工事予算が全体的に高いのではないかとのご質問も多くいただきました。歳出の審議における課長からの説明の際には、その予算額を計上する根拠をしっかりと理論立てて説明し、議員各位のご理解を得られるよう指導してまいります。

歳入においては寄附金の予算額400,000千円について、これはふるさと納税寄附金の減額案でございましたが、昨年度の予算から約362百万円減額した予算としております。篠栗町としては、令和7年度以降も、ふるさと納税寄附金事業をしっかりと攻めの姿勢で継続して取り組んでいくことで、これからの大事な財源として継続的に確保できるように努めたいと考えます。今後とも議会の皆さまにおかれましても建設的なご意見をいただければ有難いと考えます。引き続きご協力をよろしくお願いいたします。

予算特別委員会のなかでのご意見にもありましたように、今後、当初予算を組むに当たっては、予算額の決定についてこれまで以上にしっかりと査定を行い、限られた財源を有効に活用できる予算編成に努めてまいります。また、予算審議の際にいただいた貴重なご意見を十分踏まえながら、節約すべきところは節約し、また執行にあたって見直すべきところは補正案を議会に上程させていただき、議会のチェックのもとに粛々と行政運営を行ってまいりたいと考えております。

只今成立いたしました令和7年度予算に基づく事業計画を早期に実現するため、各課ともできるだけ仕事を前倒しして取り組んでまいりますので何卒よろしくお願いいたします。

 

3月限りで退任される大塚副町長には、令和2年11月、当時副町長でありました松田秀幹氏が逝去されたことに伴い、令和3年4月から副町長にご就任いただきました。篠栗町役場を定年退職後、福岡県介護保険広域連合粕屋支部事務長を経て、糟屋郡自治会館の事務局次長職として糟屋地区全体のとりまとめをお願いしておりましたが、ご無理を申し上げまして副町長を引き受けていただきました。

篠栗町役場での長い職員としてのご経験と、職員を取りまとめる統率力に幾度となく助けていただきました。改めて感謝申し上げます。本当にありがとうございました。そしてご苦労様でした。

今後は、本定例会で選任いただきました、田村新副町長と力を合わせて職員の組織力をさらに高め、行政運営に邁進してまいります。大塚副町長には、今後も篠栗町の発展の為に何かとお力を賜ることがあろうかと存じますが、その折には何とぞよろしくお願いいたします。

佐伯監査事務局長も本年3月末を以って退任されます。新設の監査事務局において、石内監査委員、今長谷監査委員と職員とのパイプ役をしっかり行っていただき、局の体制づくりにご尽力いただきました。誠に有り難うございました。

 

また、先ほど荒牧議長が、議長職はできるだけ多くの議員の方に経験させた方がいいとのご英断から、後進に道を譲るとしてご退任されました。

振り返れば私の5期20年間は、今泉議長と阿部議長のお二人に支えていただき行政運営にあたりましたが、さまざまな行政課題を解決する際に、議長が何とかしてくれるだろうと私自身、頼り切ってしまう場面もありました。

荒牧議長ご就任によって、法に基づく議会運営を大前提に、議会において審議すべき事案、町長の執行権者として推し進めるべきとのご判断など、明確にお示しいただき、議会運営をスムーズに行っていただきました。お陰で執行部としても再度法律・関係法令、条例などを読み直して、緊張感を持って議会に臨むことができるようになりました。

なかでも総務建設・文教厚生の両委員会においては、担当課長がしっかりと案件の内容を理解し説明すべきと、三役が委員会審議に入らないように改善をいただきました。それまで委員会での説明で行き詰まったときに三役に頼っていた課長たちが、委員会で自身の言葉で説明できるよう事前準備をして臨むこととなりました。この改善は、課長職としての責任感や事務能力の向上に大いに役立ったと考えます。

また、本会議での的確な議事進行は、地方自治法はじめ関係諸法律・政令、条例等の理解に基づいたもので、リアルタイムで配信している現在の篠栗町議会の進行を見守る町民の皆さまにとっても、安心してその中継をみることができるものとなり、篠栗町議会への更なる信頼が生まれるとともに、篠栗町の行政運営の主体である執行部に対しても信頼感が醸成されたものと確信いたします。

 

一部の議員の皆さましかご存知ないかもしれませんが、議長には、篠栗町議会のみならず、都市圏17市町で運営する都市圏議長会や、須恵町外二ヶ町清掃施設組合はじめ一部事務組合での本町選出議員の取りまとめおよび一部事務組合の方針決定、あるいは福岡県介護保険広域連合粕屋支部運営協議会などさまざまなお役職を担っていただいております。荒牧議長とともに出席しております私から見ましても、寄り合い所帯のなかでともすれば見逃しがちになる議案審議などでの齟齬について、的確な指摘をいただき、それぞれ改善がなされました。長年の議員経験によって培われた見識によるこうした指摘、改善に向けたご努力は称賛に値するものでございます。

この2年間篠栗町議会のリーダーとして、あるいは私とともに篠栗町の代表として、各方面でご尽力いただき誠にありがとうございました。心から感謝申し上げます。

今後は、長期にわたる議員経験を大いに活かしていただき、全ての事案におけるご意見番として篠栗町議会全体の更なる発展のためお力を賜りたいと願っております。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 

今回誕生いたしました古屋議長・村瀬副議長での新体制におかれましても、引き続き篠栗町行政全般をチェックしていただくとともにしっかりとお支えいただき、町政の発展と篠栗町幹部職員の更なる資質の向上に向けてご指導賜りますようよろしくお願いいたします。

 

最後に、議会におかれましては引き続き、行政のチェック機関として、行政とともに篠栗町を発展に導く車の両輪としてご尽力賜りますようお願い申し上げまして、篠栗町議会令和7年第1回定例会の閉会の挨拶といたします。長期間のご審議誠にありがとうございました。

令和7年3月13日 篠栗町長 三浦 正

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