令和元年第2回定例会（諸情勢報告）

本日令和元年第2回の定例会を招集いたしましたところ、公私共ご多忙の中、ご出席賜り誠にありがとうございました。

今年は九州南部では梅雨入りしましたが、北部は今週中に梅雨に入る見込みのようです。一部の地域では田植えも済んでおりますが、麦刈りが終わった多々良川流域の農地ではこれから田植えに向けた準備が始まろうとしております。町のいたるところで見ることのできる紫陽花も、きれいに色づき始めており季節の移ろいを実感する時期でございます。

広報ささぐり6月号では例年通り防災特集を組み、「もしもに備えて、知ってほしいこと」の見出しで、災害への備え等を掲載いたしました。普段からできることをしっかりやりながら、いざというときの備えをしていかなければなりません。どうぞよろしくお願いいたします。

この広報ささぐり6月号の防災特集3ページにおいて、防災行政無線テレホンサービスの電話番号を間違えるという、あってはならない重大なミスを犯しましたことを議員の皆様に深くお詫び申し上げます。防災に対して意識が低いのではないか、業務をないがしろにしているのではないかと様々なご批判をいただいておりますが、今後かかることのないようしっかりと体制を整えますので、何卒よろしくお願いいたします。

提案理由の説明に入る前に、第1回定例会以降の諸情勢についてご報告いたします。5月13日の令和元年議会第2回臨時会（初議会）において、議員各位へご当選のお祝いを申し上げましたが、その後1名の欠員が出ましたことは大変残念なことでございます。欠員議員に投票された町民の皆様の、議会と行政全般に対して託された思いを、11人の議員の皆様でくみ取っていただきながら議会としてご努力いただければ幸いでございます。

一昨日福岡県町村会臨時総会が開催されまして、大任町永原町長が会長に再選され、わたくしも4副会長の1人として福岡県町村会の会務運営に当たることとなりました。糟屋郡、福岡県町村会の発展のために、与えられた役職につきましてはしっかりとその職務を全うする所存でございますが、毎年申し上げている通り軸足はしっかりと町政運営に置いてまいりますので何卒よろしくお願いいたします。

福岡県町村会では、一昨年の九州北部豪雨災害で甚大な被害を被った東峰村への継続的な支援を行っているところでございます。篠栗町からは令和2年2月に1か月間の予定で職員を派遣する予定にしております。

災害はいつわが町にも発生するかわかりません。苦しいときはお互い様の精神で今後も他の自治体と協力して継続的な被災地支援を行ってまいりたいと考えます。

5月20日（月曜日）に、「令和元年度まちづくり住民説明会」を開催しました。平成30年度の事業報告、令和元年度に取り組む事業等についての説明と令和2年度からスタートの「第二次篠栗町まち・ひと・しごと創生総合戦略」への思いなどを説明いたしましたが、天候も不順だったために参加者が例年に比べてかなり少ないという状況でございました。参加者にお願いしたアンケートのなかに「もっと私たちからの質問を受けてくれる対話形式でお願いしたい」との貴重なご意見をいただきました。次年度の「まちづくり住民説明会」につきましては、説明を簡潔にして質問やご意見をいただくような対話を重視した方法に変更し、校区ごとに会場を設定して開催したいと考えております。詳しい方法については、議会の広報・広聴委員会の皆様にもご意見をいただこうと思っておりますのでよろしくお願いいたします。

5月29日に、令和元年度第1回篠栗町青少年健全育成推進協議会役員会を開催いたしました。この会は、青少年に社会の温かいまなざしや心がいきわたり、豊かな心が育まれるまちをめざす住民総参加の協議会で、社会教育委員、校区ごとの地域づくり協議会や各種団体がそれぞれの立場から、次代を担う青少年とともに歩む活動を展開しているものであります。

本年度は「地域・学校・家庭が協働して青少年の豊かな心を育む」を目標に、昨年度から全町運動として進めている、『あいさつ・ゴミ0クリーン運動』を本年度も継続して取り組むとともに、校区ごとのコミュニティでは、それぞれ特色ある活動を展開することといたしました。議会におかれましても、引き続き地域でのこの活動を後押ししていただきますようよろしくお願いいたします。

平成31年1月15日開会の平成31年第1回臨時議会において補正予算をご承認いただきました公立幼稚園、小中学校普通教室の空調設備設置工事につきましては、当初の予定通り、6月中にほぼ工事は終了し試運転に入ることができる見込みでございます。今年も猛暑が予想される中で、生徒・子どもたちには涼しい環境を提供できるようになりました。これもひとえに議会の皆様の長年の熱意と厳しい予算組みの中での補正予算承認・今後の経常運転経費などへのご理解の賜物と感謝申し上げます。保護者からも喜びの声をいただいておりますことをご報告いたします。

篠栗北地区産業団地整備事業関係につきましては、工事は順調に進んでおります。議会に対しましてはこれまで通り、逐次進捗状況を説明するとともに、課題案件をご協議いただく場を持ちたいと考えておりますのでどうぞよろしくお願いいたします。

最後に、国は今、SDGs（Sustainable Development Goals）の推進に向けてさまざまな発信をしております。篠栗町においてもSDGsの17の目標のうち地方自治体として取り組むことのできる項目について検討を始めております。こうしたことを踏まえていただきながら議員各位におかれましては、これからの4年間、厳しく行政運営についてご指導いただくとともに、篠栗町の将来のあるべき姿のために、そして篠栗町の「自治」の確立と発展にご尽力賜れば幸いです。私も残る1年6ヶ月弱の任期をしっかりと全うできるようみなさまと一緒に努力してまいる所存でございますので、何卒宜しくお願い申し上げまして諸情勢の報告といたします。

（令和元年6月6日）